




と、いうワケで、今回のテーマは「FXは危険」とよく言われますが、なぜ危険と言われるのかについて考えてみようというお話です。
もし「FXを始めてみたいけど…」と思われてる人の一助となれば幸いです。
ほんなら、今回もいってみよ!!
目次
結論、滅多なことがない限り、借金にはなりません!!

最初に結論から言っちゃいますと、
滅多なことがない限り、借金にはなりません!!
と、言うのも、日本のFX業者の大半は追証と強制ロスカットというシステムを導入しているからです。
さて、この追証と強制ロスカットとは一体何なのでしょうか?
日本のFXの仕組み

まず、追証と強制ロスカットの話をする前に、国内のFX会社が一般的にとっているFXの仕組みについて理解しなければなりません。
FXはレバレッジ(=てこの原理)を掛けることにより、小さな資金で大きな利益を狙えることが魅力ですが、このレバレッジなるものは国内においては金融庁の取り決めにより、個人口座に関しては最大25倍までという縛りがあります。
例えば、この記事を執筆中のドル円レートが1ドル=107.221円です。これを1万通貨で取引をする場合、このレートに1万を掛けた数字が実際に動かしている金額ということになります。つまり、1万倍の1万ドルと107万2210円を売り買いしていることになるわけです。
1ドル=107.221円の時に1ドルを買って、108.221円に値上がりした時に売るという行為を、1万通貨で行っている場合の実際の数値は、1万ドルを107万2210円で買って、1ドルが108万2210円に値上がりした時に売るということになり、差額1万円の利益になります。
ただ、この取引をするのに本当に107万2210円もの大金が口座に入っていなければいけないのかと言えばそうではありません。むしろかなりの小額でこの取引ができてしまうのです!
小さい額で大金を動かす!
正に、「てこの原理」ですね。そう!これがレバレッジです。
レバレッジとは、現在取引している実際の額が入金額の何倍に当たるのかを倍率で示したもので、それが国内の個人口座では最大で25倍までという上限が設けられているということなのです。
例えば、1ドル=107.221円を1万通貨で取引をしている場合は、実際に動かすお金は107万2210円。
入金額の25倍が107万2210円になるようにするにはいくら入金しておけばいいのでしょうか?
簡単ですね笑
107万2210円÷25=42,888円
と、なります。
言い換えれば、口座に42,888円入っていれば、最大でその25倍の107万2210円相当の取引ができるということになります。
もし口座入金額が41,000円しかなければ、レバレッジを最大の25倍にかけても41,000円×25=102万5000円までの取引しかできません。つまり、レートが1ドル=102.50円になるまでは取引ができないということです。
FXで利益を狙う為には、最低でも1ポジションは保有しなければいけませんよね?
この1ポジションにレバレッジ最大25倍をかけて取引をしている状態が、FX取引する上での最低条件となります。
この時に必要となる金額が「最低でも口座に入金しておかなければならないお金」ということになり、これを「必要証拠金」と呼んでいます。いわば取引をする上での担保金ですね。
厳密に言うと、必要証拠金だけでは取引ができません。それにプラスして余剰資金(=有効証拠金:後ほど言及します)が必要となります。
必要証拠金のみで取引した場合、ポジション保有直後に含み損を抱えてしまったら、すぐに担保割れの状態になってしまうからです。
安全装置① 追証(おいしょう)

やっと証拠金が出てきましたね(汗)
この証拠金ですが、取引をしていく上で残念ながら損失が出て、口座入金額が必要証拠金額を下回ってしまったとします。先ほどの例で言えば、42,888円を下回ってしまったという場合です。
この場合、42,888円を下回ってしまうとレバレッジが25倍以上にかかってしまう状態になるので、困ってしまうわけです。
ここで追証(おいしょう)の登場です。
追証は「追加証拠金」の略です。こう表記すればもうお分かりだと思いますが、
証拠金足りひんやんけ!!追加せぇや!!
ってのが追証です。
追証が発生した場合、会社が取り決めている期限までに、保有ポジションの損失を確定させるか、必要証拠金額に足りてない分のお金を追加入金しなければなりません。
- 保有ポジションの損失を認める=損切りする
- 必要証拠金額に足りていない分のお金を追加入金する
もし期限内にそのどちらかができない場合は
強制的にポジションを解消されます!!
「やだやだやだ~」とダダをこねても強制退場です。
つまり、
口座入金額がマイナスになる前に対処を迫られるということです!
よって、借金になるということにはなり得ません。
安全装置② 強制ロスカット

こちらは追証よりももっと容赦のない安全装置・強制ロスカットです。
強制ロスカットは、FX会社が取り決めているボーダーラインを下回った時に強制的にポジションを解消されてしまうシステムです。
強制ロスカットが執行されるボーダーラインですが、FX会社ごとに規定が違います。
このボーダーラインに使用されるのが、「証拠金維持率」です。
(口座に入金されているお金ー注文証拠金)÷ポジション必要証拠金×100(%)
最初の( )内の部分を有効証拠金といいます。
この有効証拠金の部分が、含み益や含み損により増減します。つまり余剰資金の部分ですね。
証拠金維持率とは、ポジションを保有している時に、有効証拠金が必要証拠金額に対してどれぐらいの割合を示しているかを表した数値になります。
FX会社は強制ロスカットのボーダーラインとしてこの証拠金維持率を使用しており、「50%以下」だったり「50%未満」であったりと、その数値に関してはFX会社によってまちまちであるということです。
追証のところで出した例を再度使用してみることにしてみましょう。
1ドル=107.221円の時の必要証拠金は42,888円でしたね。
この時に口座に入金してあるお金が10万円だったとします。
この場合10万円から42,888円を引いた、57,112円が余剰資金、つまりは有効証拠金ということになります。
ポジションを建てた時点での証拠金維持率は
57,112円÷ 42,888円×100=133.16%
です。
ロスカットルールが、「証拠金維持率50%以下」と設定されている場合は、有効証拠金である57,112円が、必要証拠金である42,888円の50%以下、つまり、2,1444円以下にまで落ち込んでしまった時に、強制ロスカットが執行されます。
ロスカットルールが「証拠金維持率100%以下」であれば42,888円以下になった時点で早々に強制ロスカットです。
ロスカットルールに多少の違いはあれど、余程のことがない限り、
口座入金額がマイナスになる前にポジションを強制的に解消されるということです。
よって、この強制ロスカットというシステムの側面から見ても、FXで借金になるという可能性は、限りなく0に近いということがお分かりになると思います。
なお、「余程のことがない限り」と表記しましたが、そのことに関しては後述致します。
追証があるFX会社と、ないFX会社がある
追証を採用している会社と採用していない会社があります。
追証がないFX会社は、どうやらロスカットルールを100%以下に設定しているようです。担保割れしたら有無も言わさずにカットってことですね。
逆に追証を採用している会社は、その分、強制ロスカットを執行するまでに、ある程度の猶予を設けているようです。「追加入金すんなら、このポジション、カットせずにもうちょい待ったらぁ!」ってなもんですねぇ。
でも、やっぱり絶対ではないことは伝えておかなきゃね…

さて、これまでに紹介した、追証と強制ロスカットという2つの安全装置により、余程のことがない限り、借金にはなり得ないということが言えると思いますが、100%とはやはり言い切れません。ここからは「余程のことがない限り」のケースについて言及していきたいと思います。
どうしても不測の事態が起こる可能性は0ではないということは肝に銘じておく必要があります。
それは、「大都市・東京で近いうちに大規模な地震があるかもしれないという可能性を否定できない」という話をすることに似ているかもしれません。
大地震の可能性があるかもしれないからと言っても、我々にできることは、日頃から防災訓練をしたり、避難所マップを共有したり、防災グッズを用意しておいたりと、ただ大地震が起きるかもしれないという可能性を認めつつ、それに備えておくことしかできません。
FXにおける大地震とは一体何なのでしょうか?
それは
急激な価格変動
です。
急激な価格変動は、次のような場合に起こりえます。
- 指標発表や要人発言
- 週明け
- 有事の時
1.指標発表や要人発言
代表的なものとして、米国の雇用統計、新規失業保険申請件数、各国銀行総裁の政策金利発表などがあります。
この指標発表や各国要人発言があった直後には、価格が急激に変動します。
5分足1本だけで数十pips動く場合もザラです。
しかし、今「ザラ」と書きましたが、この指標発表や要人発言は、毎月コンスタントにあるものなので、普段のローソク足の動き方から比べたら急激であるというぐらいの動きでしかありません。
それに、予め、指標発表や要人発言が行われる時間や、数値予想も前もって発表されたり、毎月恒例だったりする為、全く予期できない動きかと言えばそうでもありません。
もちろんド素人がおいそれと簡単に分析できるものではありませんが、少なからず「価格変動が起こるかもしれない時間」に関しては誰でも知ることができます。
本当に怖くて仕方がないというのであれば、指標発表や要人発言がある前に、
- ポジションを保有しない
- 保有しているのであれば、ポジションを解消する
と、いうような対策はいくらでも取れるワケです。
2.週明け
週明けの月曜日に、先週の最後の日足終値から一気に価格が飛んで始まる、「窓開け」という現象が起こります。
これも急激な価格変動の1つになり得ます。
この窓開けにはピンからキリまであり、数pips〜数十pips、下手をすれば100pips単位で動くこともあるようです。
筆者はまだ最大で30pipsぐらいの窓開けぐらいしか経験したことはありません。
これも、指標発表や要人発言と同じように、どれぐらいの価格変動が起こるかは誰にも分かりませんが、起こるとすれば月曜日の朝ということは確実に決まっています。
なので、
- ポジションを週またぎで保有しない
- 保有したいのであれば、レバレッジをかけ過ぎない、余裕のある取引を心がける
という対策を講じることができます。
3.有事の時
先に挙げた例である「大地震」的な要素としてはこの「有事の時」というのが一番近いと思います。1や2とは比較にならない程の危機的状況が起こり得ます。
世界経済や政治情勢などにより、価格変動が急激に起こる時があります。
リーマンショックやスイスフランショック、イギリスのEU離脱問題などがそれにあたるかもしれません。
例えばスイスフランショック。
これはスイス中央銀行が対ユーロに対し、「下落により1.2000を割った場合、永続的に介入する」と宣言していたものを、2015年1月15日に突然「介入するのやめま〜す」と、何の前置きもなく宣言してしまった為に始まりました。
なんの予告もない撤廃宣言だった為に、市場は大混乱に陥りました。
こういう場合は取引が成立しないので、値飛びが起こります。価格がポンッと飛んでしまうんですね。
この値飛びによる含み損が、運良く口座に入っている資金の範囲内に納まってくれていれば、追証や強制ロスカットをルールに従って執行してもらえるのですが、証拠金維持率○○%もクソも関係なく全てを飛び越えてしまった状態で損切りが確定してしまうと、これは正真正銘の借金という形になります。
スイスフランショックはかなりエグかったようです。
私はスイスフランショックを実際に見てはいなかったのですが、フォレックステスター2(過去のリアルチャートを使ったFX練習ソフト)で振り返ってみたところ、5分足1本でまず1.20070から1.11870まで820pips飛んでいます。これに膨大に広がったスプレッドが乗っかっているはずです。
どれぐらいの間、注文が約定しなかったのか分からないので何とも言えませんが、このフォレックステスターの数字だけを見て、5分足1本確定時点で決済できたと仮定したとしても、-82,000円です。
この例で言えば、口座に入っているお金が82,000円未満であれば借金ということです。
色々調べてみると、最大で3800~3950pipsのユーロ安/スイスフラン高になったようです。「1.20000ラインで介入入るから下落しないでしょ(笑)」と安易に1ロットだけでも買いを出して、最安値まで決済ができなかったなら、380,000円~395,000円の損失です。
スイスフランショックは為替取引市場において本当に歴史的な大事件でした。FX界における大地震であったと言っても過言ではないでしょう。
このいつ来るか分からない大地震に対して、我々ができることは、
- 身の丈にあったレバレッジで取引をする
- しっかり自分でテクニカル分析をする(スイスフランショックで損した人達は日足トレンドに逆らった逆張りをした人達)
- 2に付随して、しっかり勉強した上で取引をする。決してナメてはいけない。
この3つに関しては、特に何もなかったとしても常に大事なことです。私も今一度自分の姿勢を正したいと思います。
日常に潜んでいる危険性

実はこれが1番危なかったりするんじゃないかなぁ...なんて筆者は思います。それは、
やめておけば借金にならなかったのに、取り返そうとして深追いする
ということです。
リーマンショックの時に、FXで多額の借金をした主婦を取り上げたドキュメンタリー番組が放送されました。
戸建てを買う為の頭金として夫婦で貯めていた貯金を、リーマンショックの波に持っていかれたのが発端で、取り戻す為に借金をし、追加入金するもそれも全部溶かしてしまうという悪循環、典型的FX素人の借金街道まっしぐらな状況が描き出されていました。
第一波目にはまだ資金は残っていたのですが、旦那さんに内緒でやっていたが為に、その大半を失ったことを告白することができなかった為に彼女はドツボにハマりました。
これは非常に重要な警鐘を鳴らしています。
人のお金や生活費に手を出してまで、FXの取引はしてはいけないということです。
しかも借りたり、生活費に手を出すということは、かなりカツカツな状態で取引をする状況が大半だと思います。つまりレバレッジいっぱいにかけた取引をせざるを得ないということです。資金に余裕があればゆとりあるレバレッジで取引することができるはずですから...
借金や、生活費から捻出している時点でそんなに潤沢な投資資金ではないはずです。
そんな状態で取引をしていると、冷静な判断ができなくなります。
FXで取引をしていく上で、ある程度の含み損や、損切りは必ず許容していかなければなりません。
上記のような冷静な状態を保てない環境下で取引をすれば、どうなるでしょうか?耐えなければならない含み損には耐えられずすぐに損切り。それが何回か続けばヤケになり、損切りを大きく設定してしまい、そのポイントに到達したら到達したで、「これ以上の損失はもう耐えられない」ということで、しかるべき所で損切ることもできず...あれよあれよと自己破産1名様ご案内~ということになりかねません。
突然起こる価格変動は外的要因で、こっちの余裕経費内での取引は内的要因です。完全に自己完結が可能です。
自分で100%コントロールできる範疇のリスクはしっかりと避けていくべきです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
FX会社も顧客がいなくなれば飯を食っていけません。もちろん顧客が死なない程度の策は打っていますが、大地震並みの緊急事態にはさすがにシステムが対応できないという現実があります。
私たちはその事実を真摯に受け止め取引をしていかなければなりません。
- 借金にならないような安全装置、追証と強制ロスカットという2つのシステムが用意されているが100%の安全性を保障するものではない
- 借金になる可能性には外的要因と内的要因がある
- 外的要因は、指標発表・要人発言、週明けの窓明け、有事における異常事態時などに起こる急激な価格変動があるが、1番注意を払わなければならないのは有事の時に起こる急激な価格変動である
- 内的要因は、人のお金や生活費に手を出した時に被ってしまった予想以上の損失に対しての行動である
- まず、FXは絶対余裕資金内で取引し、万が一既に上記タブーを破ってしまっているのなら、痛い目を見る前に今すぐやめる、またお金を溶かしてしまったのが人のお金なら、借金をする前に正直に告白する、生活費などに手を出してしまったなら借金する前に信頼できる人に相談する
FXで借金になるかどうか?については100%とは言い切れないが、しかるべき態度で臨めば余程のことがない限り借金になることがないということが言えると思います。
「近々大地震がくるかもしれないから」と言って、仕事を辞めたり、引っ越したりしませんよね?「リストラされるかもしれないから」と言って、仕事に就きもせずに生活はできませんよね?
かと言って、大地震やリストラに晒される可能性は絶対に認めざるを得ませんよね?私たちは、そのような危険性を常に認めながら生活しているのです。
FXもそれと同じです。「いつ何が起きるのか誰にも分からない」ということは、他に起こる事象と何ら可能性としては違いがないのです。
だから、そこまで恐れることもありません。しっかり学習し、しかるべき態度で向き合えばそんなに簡単に借金になることもないのです。
なので、まずは世界を覗いてみるということでデモトレードから始めましょう!デモトレードはリアルなチャートの動きを体感することができます。リアルなお金を使うこともありません。納得いくまでデモトレードしてもらえれば、そんなに借金になることがないということが理解できるでしょう。それほど、FXが怖いものではないということがお分かり頂けると思いますよ!!
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