ローソク足からチャートを分析!プライスアクションについて学ぼう(その1)
閲覧いただきありがとうございます!筆者のTOCです!!

今回はトレードの基本であるローソク足にまつわる分析方法・プライスアクションについて学んでみよう!!

さて、今回の題材はプライスアクションです。

チャートの構成要素の基本中の基本、ローソク足の形やパターンから相場の流れを分析してしまおうというのがこのプライス(値段)アクション(動き)です。

プライスアクションを学ぶことで、ローソク足の動きから、自分を含めたトレーダーたちがどんな心理状況にあるのかをリアルに想像できるようになります。

FXはトレーダーたちの大衆心理を読み解き、多数派に追随していかなければなりません。その上で大衆心理を読み解く大きなヒントとなるプライスアクションは、きっとあなたのトレードの羅針盤となってくれることでしょう!

ローソク足の動きから、チャートの向こう側にいるライバルたちの心理状況を想像するのはなかなか興味深いものです。しっかり勉強してマスターできるようにしましょう。

ほな、早速いってみよ!!

プライスアクションのススメ

トレードで重要なことは、どんな分析方法であれ、「たくさんのトレーダーが注目しているであろう分析方法」を使用してチャートを分析していくことです。

みんなが同じように意識しているトレンドラインや水平ラインはしっかりレジサポラインとしてワークするのはみんなそれを意識して見ているからです。

自分が「ここは重要なラインだ!!」と思っても、なんの引っかかりもなく、サッと抜けていくことってありますよね。これってみんながそのラインに注目していなかった、自分しか見ていなかった(というと言い過ぎかもしれませんが、少数派であったということは間違いないでしょう)ということに他なりません。

FX市場には世界三大市場というものがあります。

ロンドン市場・ニューヨーク市場・東京市場の3つです。

主にこの3つの市場で世界の通貨が取引されているワケですが、その中でも特に、ロンドン市場とニューヨーク市場は取引量が非常に多い為、値動きに与える影響は非常に大きなモノがあります。

プライスアクションは欧米で主流の考え方です。

相場に影響力が大きい、ロンドンタイム・ニューヨークタイムに参加するトレーダーの間で主流な考え方なワケですから、それだけプライスアクションにも多くの関心が集まり、それだけうまくワークする可能性も高いということが言えるワケです。

まずはローソク足を知らなければ...

プライスアクションを知るためには、まずローソク足を知っていなければなりません。

ローソク足は以下の4つの要素から成り立っています。

  • 始値…ローソク足のスタート価格
  • 終値…ローソク足が確定した時の最終価格
  • 高値…ローソク足が終値を付けるまでの値動きの中で1番高い価格
  • 安値…ローソク足が終値を付けるまでの値動きの中で1番安い価格

上図はローソク足の動き方のほんの一例です。

真ん中より、左側

が陽線の動き、右側が陰線の動きです。緑色の矢印を追って動き方を想像してみて下さい。

陽線と陰線で、高値と安値に関しては同じですが、始値と終値の位置が逆であることに注意して下さい。

  • 陽線…始値よりも終値の方が高い
  • 陰線…始値よりも終値の方が安い

ローソク足には色んな時間足があります。5分足ならローソク足1本分は5分間の値動きを、1時間足なら、1本で1時間の値動きを、日足なら、1本分で1日分の値動きを表していることになります。

なんとなく掴めたでしょうか?

それでは、いよいよプライスアクションについて解説していきたいと思います。図を見て、ローソク足の動きを想像しながら読み進めてみて下さい。

レジサポラインを教えてくれるプライスアクション

ピンバー

実体部分が極端に短くヒゲが長く突き出しているのがピンバーの特徴です。

始値からレートが伸びたところが、強力なレジスタンスラインやサポートラインだったのでしょう。そこまで伸びていたローソク足が、反対勢力に始値付近まで押し戻されて、取引が終了してしまった状態です。

ピンバーが何度も発生するラインは、その先に強いレジサポライン/エリアが存在していることを示唆しています。トレンドの転換や停滞が近いかもしれないので注意が必要です。

スパイクハイ・スパイクロー

ピンバーと同様、ヒゲが長く、実体部分が極端に短いローソク足のことをスパイクと言います。

スパイクハイ

上昇トレンドが続いた後に、上ヒゲが伸びたスパイクが出現した上図のような状態をスパイクハイと言います。

スパイクロー

下降トレンドが続いた後に、下ヒゲが伸びたスパイクが出現した上図のような状態をスパイクローと呼びます。

上昇トレンドはいつかレジスタンスラインやレジスタンスエリアに、下降トレンドはいつかサポートラインやサポートエリアに到達して終焉を迎えますが、そのレジサポラインや、レジサポエリアには逆張り勢力が迎撃しようと待ち構えています。

そして、それはトレーダーにとってはお約束な話なので、順張りでポジションを保有してきた勢力も、そのレジサポラインやレジサポエリア到達を合図に決済し始めます。(この節目が長期足で認識できればできるほど、その動きは顕著なものとなるでしょう。)

よって、逆張りと利確のWパンチで今までの動きとは逆の押し戻しが起こり、その状態が、ローソク足では実体が極めて小さくヒゲの長い、「スパイク」という状態で表現されることとなるのです。

この状態に遭遇すると、今まで続いてきたトレンド方向に対する追随勢力がどんどんいなくなり、逆方向への圧力が徐々に強くなっていきます。その動きが加速していくと、やがてはトレンドの転換が見えてくるという流れになります。

  • スパイクハイ高値圏で発生した時にトレンド転換を示唆
  • スパイクロー安値圏で発生した時にトレンド転換を示唆

ピンバーとスパイク、何が違うの?

さて、ピンバーとスパイク、説明してみましたが、説明が全く一緒になってしまいましたね。

私も説明しながら謎だったのですが、調べてみると、ほとんど同じ説明をして、シレ~っと流している人、しっかり区別している人、同じ扱いにしてはいるが、出現場所によって違うんだと言う人、色々意見が別れていたので、一体どれが正解なのか正直よく分かりません(汗)

ただ一応、せっかく調べたので、収集できた情報は掲載しておきますが、そこまで違いについてこだわる必要性もないかなぁというのが私の感想です。

  • ピンバーはほとんど実体がない。
  • スパイクはヒゲが実体の3倍以上ある。
  • ピンバーはチャート上のどこでも出現するが、ピンバーが天井や底で出現した場合をスパイクと表現する。
一体どれが正しいんだろうね?


でも、名称の違いにこだわるより、ローソク足が表現している意味を考える方が重要だよね!!

トレンドの発生と継続を確認するプライスアクション

スラストアップ・スラストダウン

直前のローソク足の高値を越えて終値を確定させたものをスラストアップ直前のローソク足の安値を越えて終値を確定させたものをスラストダウンと言います。

上昇トレンド中にはスラストアップが、下降トレンド中はスラストダウンが多発するようになります。スラストアップ・スラストダウン、ともに、連続して起こっているトレンドはそれだけ勢いが強いということが言えます。

逆を言えば、

  • 強い上昇トレンドスラストアップが多発しなければならない
  • 強い下降トレンドスラストダウンが多発しなければならない

ということが言えます。この特徴を利用すれば、例えば「日足でこれまでスラストアップが頻発していて、今日もスラストアップで取引が引けたぞ!!」となれば、翌日のトレード戦略はどう計画しますか?

もうお分かりですね?!買い目線で戦略を練った方が利がありそうな気がしませんか?

逆に、スラストアップ・スラストダウンがなかった翌日はみんな様子見をするのでしょうか、持ち合いになる可能性が非常に高くなります。

ランウェイアップ・ランウェイダウン

定義が硬いので、とりあえず、まずは文字だけでサラッと記載しときます。

ランウェイアップ
  • 当日の高値が過去N日間の最高値より高い
  • 当日の安値が未来N日間の最安値より低い

ランウェイダウン
  • 当日の安値が過去N日間の最安値より低い
  • 当日の高値が未来N日間の最安値より高い

期間設定の「N日間」は、1週間の営業日が5日間なので、「N=5」で捉えるのが一般的なようです。

ここで老婆心ながら付け加えさせてもらうと、この「当日」って表現ですが、「自分がポジションを持った当日」って考えるとランウェイを考える上で役立つかもしれません。

つまり、ランウェイは自分がポジションを保有し続けることに利があるかどうか、トレンドがその後も継続する可能性が高いかどうかを教えてくれるプライスアクションだということです。

ランウェイより前に登場してきたプライスアクションは、過去のローソク足のみで完結していましたが、ランウェイに関しては未来の5本分まで見ないと、ランウェイであるかどうかの判断はつけられません。その未来とはいつからの未来なのかと言えば、「自分がポジションを保有したのちの、未来5本分」ということであり、今までのプライスアクションとは、若干毛色が違います。

具体的にランウェイアップはどのような利用方法があるでしょうか?

ランウェイアップ具体例
  1. スパイクローでトレンド転換を示唆
  2. スラストアップが数本成立、その状態で、自分が注目していたレジスタンスラインをブレイクしたのでエントリー
  3. その時の直近5本分のローソク足の最高値を、エントリーした時のローソク足の高値が越えた状態で、そのローソク足が終値を確定
  4. 上昇が続いたので、保有し続けた結果、エントリー時のローソク足の後にできた5本分のローソク足の最安値が、エントリー時ローソク足の安値を割っていない状態で推移した

このような条件が満たされた時に、「ランウェイアップが確認できたので、そのまま保有し続けようと思う」といったような戦略の取り方ができるワケです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

長くなりましたが、プライスアクションに関してはまだまだあります。でも集中力もだいぶ限界でしょう。

お茶なりコーヒーでも飲んで一息入れて下さい。続きはまた「その2」の方でやりますんで、楽しみにしていて下さいね!!

プライスアクション(その1)まとめ
  • プライスアクションは欧米で主流の考え方であり、FX市場に大きな影響力を持っている欧米トレーダーがよく使用する手法なので、その手法をマスターすることはトレードをする上で大いに役に立つ
  • レジサポラインやレジサポエリアが近いことを示唆してくれるものに、ピンバーとスパイクがあるが、両者の違いは諸説ある(が、さほど大した違いはないと筆者は思っている)
  • トレンドの発生・継続を示唆してくれるプライスアクションは、スラストアップ・スラストダウン・ランウェイアップ・ランウェイダウンの4つであるが、ランウェイに関してはエントリーしてからの未来の要素まで見ないとランウェイとして判断できないため、他のプライスアクションとは若干毛色が違う

プライスアクション(その1)はここまでにゃ!


疲れたにゃン(汗)ここいらでマタタビで一服するにゃあ~


「まだまだイケるぜ!!」という猛者はプライスアクション(その2)に飛ぶにゃ!!

※プライスアクション(その2)はこちら!!

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