せっかく口座開設して、早速取引しようと思ったのに、
注文方法が全然分からんじゃないか!?
という人、結構いるのではないでしょうか?
私も初めの頃は少し混乱しましたよ。
そんなところでつまづいて時間だけ浪費して疲れるのもなんなんで、サクッと分りやすく説明していきたいと思います。
参考にして頂ければ幸いです!
ってワケでいってみよ!!
目次
スピード注文・ワンタッチ注文・クイック注文・ストリーミング注文
会社によって呼び方は違うようですが、1クリックで新規・決済・同一通貨ペアの一括決済が発注できる、スキャルピングをするのに非常に便利な注文方法です。
成行
レートを指定することなく発注する注文方法です。
スピード系注文と成行、何が違うの?
お気付きの方もいらっしゃるでしょうが、成行とスピード系注文はほとんど同じで、レートを指定せずに現在値レートで即座に注文を出すという点では共通しています。
ただ、スピード系注文はそれ専用の発注パネルが用意されており、1クリックだけで注文を完結させることができるので、成行より更に迅速な注文が可能です。
新規取引の場合、
成行は「Ask/買」・「Bid/売」を選択→「注文(する)」の2クリックが必要になってきます。会社によってはその後に「本当に注文してよろしいですか?」という確認画面が入ってくる場合もあるので最大3クリックの場合もあります。
それに対し
スピード系は「Ask/買」・「Bid/売」のどちらかを1クリックするだけでOKです。
また、決済時は、
成行だとどの注文を決済させるかを選択した後に「注文」ボタンをクリックしなければならないのに対し、
スピード系では「一括決済」ボタンをクリックするだけで事が足りてしまいます。
両建て時に関して言えば、
成行は買い・売りそれぞれに「注文」ボタンをクリックしなければなりませんが、
スピード系では「一括決済」ボタン1クリックで、買い・売り両方を同時に決済することが可能です。
なので、スピード系の方が直感的な注文が可能であるということが言えます。
ただ、両建て時にどちらか一方を決済したい時に、会社によっては、「一括決済」ボタン(買い・売り同時決済)しか用意されていない場合があります。
そういう時は、どちらか一方を成行注文で決済しなければならないので、「両建て戦略を多用したい」という人は、予め、売り買いそれぞれ個別に「一括決済」ボタンが用意されているFX会社を選んでおくと便利です。
指値
新規にしろ決済にしろ
「現在値レートよりも安く買いたい」
「現在値レートよりも高く売りたい」
時に使う注文方法です。
逆指値
新規にしろ決済にしろ
「現在値レートよりも高く買いたい」
「現在値レートよりも安く売りたい」
時に使う注文方法です。
指値は「有利」な時に、逆指値は「不利」な時に使う注文?!
さて、指値と逆指値の説明を教科書のようにサラッと終えてしまいましたが、注目して頂きたいのがこちらの覚え方です。
指値は状況的に「有利」な場合の、逆指値は状況的に「不利」な場合の注文方法である
ということです。
例として、買いの新規・決済注文について考えてみましょう。
まずは新規注文から。
【現在値100.100円の時に、100.000円まで下がったら買いの新規注文を出す時】
これを100.200円で決済するとしたならば、
決済値100.200円ー現在値100.100円=0.100円(+10pips)
決済値100.200円ー建て値100.000円=0.200円(+20pips)
と言った具合に、現在値から見て、レートが下げてから買った方が利益は大きくなるので、自分にとって有利になりますよね?
なので、ここは指値注文を使うということになります。
【現在値が100.100円の時に、レートが100.150円まで上がってから買いの新規注文を出す時】
先ほどと同じように100.200円で決済します。
決済値100.200円ー現在値100.100円=0.100円(+10pips)
決済値100.200円-建て値100.150円=0.050円(+5pips)
という計算になり、現在値に比べるとレートが上がってから買い注文を出す方が利益が少なくなり自分にとっては不利になります。
なので、ここでは逆指値注文を使うことになります。
次に決済について考えてみましょう。
建て値が100.000円で10pips値上がりし、100.100円までレートが上昇しました。
【現在値が100.100円で、100.200円で決済注文を出す時】
さて、まず建て値から現在値までで、すでに10pipsの含み益が出ているわけです。ここから更に、100.200円まで上昇し、決済した場合、現在値から更に10pips利益を上乗せしたことになりますよね?
現在値100.100円ー建て値100.000円=0.100円(+10pips)
決済値100.200円ー建て値100.000円=0.200円(+20pips)
つまり、現在値からみて更に利益が膨らんでいることになるので、自分にとって有利に事が運んでいるということが分ると思います。
なのでここは指値注文を使うことになります。
混乱しないように注意して下さいね。
ポジションを持つ時、「買い」で入っているわけですから、決済はその逆の「売り」で抜けることになります。
もう一度「指値」の説明のところに戻ってみて下さい。
「現在値レートよりも高く売りたい」
これに合致していることがお分かり頂けると思います。
それでは次に
建て値が100.000円で100.100円まで上昇するところまでは同じです。
【現在値100.100円から100.050円に決済注文を入れる時】
最初は100.000円から100.100円まで上昇していたので、+10pipsの含み益があったはずですが、5分足などでダウを追いかけながら利を伸ばしていました。直近安値が100.050円だったのでそこに決済ラインをもってきていたところ、残念ながらひっかかってしまったというような状況です。
現在値100.100円ー建て値100.000円=0.100円(+10pips)
決済値100.050円ー建て値100.000円=0.050円(+5pips)
今度は現在値がから考えてみると、現在値の時に持っていた含み益+10pipsが決済値では+5pipsまで目減りしてしまいました。
こういう時って利益を確定できたのに若干負けた気がしてしまうのは私だけでしょうか?(笑)
利益を獲得できたことはプラスではありますが、せっかく持っていた含み益が目減りした状態で抜けてしまったというのは不利な状況なわけです。
もうお分かりですね?
ここでは逆指値注文です!!
現在値の100.100円よりも安い100.050円で売ることになるわけなので、逆指値の定義に合致していることが分ると思います。
IFD=新規・決済同時発注
新規注文と決済注文を1つずつ、同時に発注できる注文方法です。
新規注文が約定されない限り、決済注文が発動されることはありません。
新規注文と決済注文それぞれに、注文レートと指値・逆指値の選択を決定します。
注意点としては、
新規・決済注文ともそれぞれに、指値か逆指値、どちらか1つしか選べないということです。
新規であるならば、
指値による「押し目or戻り目などでの逆張り的エントリー」か、逆指値による「レジスタンスラインなどでのブレイクエントリー」
決済であるならば、
指値による「目標値決済」か逆指値による「損切りor利確決済」どちらかの選択しか取れない
ということです。
OCO=新規・決済、どちらか一方のみ
One Cancels the Otherの略です。
新規注文か決済注文のどちらかに使います。
1度に指値注文と逆指値注文を同時に発注します。
指値か逆指値、どちらかが約定したら、約定しなかった方の注文は自動的にキャンセルされます。
【買いの新規注文で使う具体例】
直近安値付近で逆張り的に指値エントリー & 直近高値ブレイクで逆指値エントリー
【買いの決済注文で使う具体例】
目標値到達で指値決済 & 直近安値で逆指値損切りor利確(損切りか利確かどうかは利益が乗ってるかどうかによる)
注意点としては
新規注文に使った場合は、同時に決済注文が出せない
ということです。
新規注文が約定した後に決済注文のないまま放置状態になるので、新規約定を確認したら必ずポジション照会から決済注文を出すようにしましょう。
放置していたら知らぬ間に損失が大きく膨らんでいたということにもなりかねません。
IFO=新規・決済同時発注
IF done-One cancels the otherの略です。
IFDとOCOが組み合わさった注文方法です。
IFDと同様に、新規注文が約定すると自動的に決済注文も発注される仕組みになっています。
新規注文では、注文レートと指値・逆指値の選択、決済注文ではOCO注文を使い、指値レートと逆指値レートを指定して、同時に発注します。
注意点はさほどありませんが、強いてあげれば、注文の中で指定しなければならない項目が多いので発注するのに時間がかかるということです。
注文内容を入力している間に注文を出したいレートに現行レートがタッチしてしまったというようなことが起こらないように、余裕を持って注文を出すようにしましょう。
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まとめ
さていかがでしたでしょうか?
なんとなく掴めたでしょうか?
スピード系注文と成行注文はほぼ同じだが、スピード系注文の方がよりスピーディーに発注することができる。
「指値は自分にとって有利な状況の時に、逆指値は自分にとって不利な状況の時に使う注文方法である」と考えると覚えやすい。
IFDとIFOは新規・決済の同時発注が可能。
IFDは新規・決済それぞれに、指値・逆指値どちらかの注文を1つずつ発注できる。
OCOは新規・決済のどちらかしか使えないが、指値・逆指両方を発注できる。
IFOはIFD+OCOの注文形式である。
とにかく要は、指値、逆指値がどういうものであるかをしっかり理解していないと、IFD、OCO、IFOいずれも理解するのは難しいと思うので、まずは指値と逆指値の概念をしっかりと覚えるようにしましょう。
と、まあ小難しく感じてしまった人もいるかもしれませんが、まずはデモトレードで実際に発注してみて掴んでいくのが一番の近道かもしれませんね。