というわけで、今回のお話はチャートパターンです。
今回の話もトレードにおいては基礎中の基礎のお話となります。
しっかりと覚えて日々のトレードに活かしていきましょう!
ほな今回も早速行ってみよ‼︎
チャートパターンは大きく分けて2つに分類される!
チャートパターンはトレーダーの大衆心理が描き出す値動きのパターンをテンプレ化し、そこから今後の値動きがどうなっていくのかを分析していく方法です。
丁寧に分析していけば大衆心理を事細かに説明することができます。
チャートパターンは大きく分けると2つに分類されます。
1つ目はトレンドの天井や底で現れ、トレンドの転換を示唆してくれるチャートパターン。
2つ目はトレンドの継続中に、調整期間として現れる継続パターン。
それではそれぞれにどんなチャートパターンがあるのか細かく見ていくことにしましょう。
トレンドの転換を示唆するチャートパターン
ダブルトップ・ダブルボトム
読んで字の如く、2つ(ダブル)の高値(トップ)を築いて、上昇から転換、下降していくパターン。
逆に、2つ(ダブル)の底(ボトム)を築いて、下降から反転、上昇していくパターン。
ダブルトップを細かく見ていくことにしましょう。
ダブルトップは上昇から下降に転換するチャートパターンなので、スタートは当然上昇トレンドを築いているところから始まります。
上昇トレンドを築きながら、分かりやすい節目となる目標値に到達したところで、一定の利食いが入ることにより、一旦レートが下がります。
トレンドに乗り遅れたトレーダーが、目標値手前にあったサポートラインに差し掛かったところで「押し目だ!」とばかりに再度買いを入れることによりレートが上昇します。
もう一度一旦の下落が始まった目標値に到達したところ、上げ渋りが見えたことにより、「やっぱりこれ以上上昇しないのかも…」という大衆心理が働きます。
すると、小さい利食いで逃げるトレーダーや損切りするトレーダーが増加し、またレートが下げていきます。
先ほど「押し目だ!」と思われたサポートラインを下に割り込むことにより、一気に大衆心理は弱気になります。
「節目(目標値)を抜けることができなかった」+「サポートラインがサポートとして機能しなかった」という2つの事実により、目線は下方向へと向いてしまうのです。
ダブルボトムも全く逆のことが説明できます。
売買ポイントはネックラインを抜けた時か、ネックライン抜け後にレートがネックラインに戻ってきた時になります。
ヘッド&ショルダーズ・逆ヘッド&ショルダーズ
漢字の「山」のようなチャートの形をしたものをヘッド&ショルダーズ、その形を逆にしたものを単純に逆ヘッド&ショルダーズと言います。
人の「左肩・頭・右肩」の形に似ているということで、この名前が付いたようです。
日本語では三尊・逆三尊と呼ばれるものです。日本では釈迦三尊像に似ていることからそう呼ばれているみたいです。
こちらもダブルトップ・ダブルボトム同様、ネックラインブレイク時にエントリーするか、ネックライン抜け後のリターンムーブ確認後のエントリーとなります。
ソーサートップ・ソーサーボトム
天井圏や、底値圏で現れるお皿のような状態の持ち合いのような形をしたパターンのことを指し、天井圏に現れたものをソーサートップ、底値圏に現れたものをソーサーボトムと呼んでいます。
天井圏や底値圏に現れる小さな上げ下げが、カップの下のソーサーの形のように見えることから、このようなネーミングになったようです。
ネックラインをブレイクしたところがエントリーポイントとなります。
ソーサーに似たものに、カップウィズハンドル、フライパンなどがあります。
カップウィズハンドル・フライパン
カップウィズハンドルはソーサーにラウンド型の取っ手がついたようなチャートパターンで、フライパンは取っ手部分がボックス型の持ち合いとして表現されています。
チャートパターンの形からも見てわかるように底値圏で出現します。
このカップウィズハンドルとフライパンも、真逆にした形が天井圏においてトレンド転換に有効なチャートパターンとなります。
上昇トレンドからの反転を示唆するという事ですね。
カップウィズハンドル・フライパン、ともに取手部分のネックラインをブレイクしたところがエントリーポイントとなります。
困ったことに…
実は、ソーサーの説明でカップウィズハンドルの説明をしている人がいたり、「ソーサーよりもカップウィズハンドルの、カップ部分の押しの方が深い」といったように、しっかりと区別している人がいたりと、そのパターンの判断には人によって違いがあるようです。
先ほどカップウィズハンドルとフライパンを区別して説明しましたが、正直個人的には「取っ手の見え方なんて人それぞれだし、そこはそんなに細かく拘る必要なんてないんじゃないか⁈」なんて思っていたりもします。
なので私としては、
「ソーサーで終わることもあれば取っ手がつく場合もあり、取っ手の部分の形の現れ方は時と場合によるので、臨機応変に対応しましょう」
というぐらいのフレキシブルなスタンスでこのパターンを捉えるのが良いかと思います
重要なのは、
ソーサーには取っ手部分が付くことがあり、着いた場合は、どのタイプの調整パターン(持ち合いパターン)がくるのかを見極めること
です。
継続を示唆するチャートパターン
さて、続いては継続を示唆するチャートパターンです。
ボックス
節目となる高値と安値の間を、行ったり来たりしてできる持ち合い部分です。
シンメトリカルトライアングル
読んで字の如く、上下幅が対称な三角形の形をしています。
アセンディングトライアングル
「アセンディング」とは上昇を意味します。なので上昇の三角形ということになります。
高値はある節目で抑えられて一定の形になっており、安値だけが切り上っていく形です。
上昇トレンド中に見られ、節目に抑えられていた高値ラインを上にブレイクした時点で上昇トレンド再開と認識されます。
ディセンディングトライアングル
「ディセンディング」とは下降を意味します。アセンディングとは逆で下降の三角形を意味します。
今度はアセンディングトライアングルの逆です。
安値がある節目に支えられて一定のまま、高値だけが切り下がっていく形です。
こちらは下降トレンド中に見られ、支えられていた安値ラインを下にブレイクした時点で下降トレンド再開と認識されます。
トライアングルは数週間から数ヶ月にかけて形成されると言われています。
また、一般的に1つのトライアングルは、5つ以上の波で形成されると言われています。
ペナント
高値切り下げ・安値切り下げのチャートパターンです。
昭和の旅行のお土産の定番だった、あのペナントのような形をしているため、そのままのこのネーミングになったようです。
ただ、このペナント…
シンメトリカルトライアングルと一緒じゃないのか⁈
と、筆者は思っていますが、おそらく、シンメトリカルトライアングルは上下対称のものだけを言い、それ以外のトライアングルがペナントなのではないかと…
つまり例えば「高値の傾斜の方が急で、安値の方の傾斜は緩やか」といったような感じで…
この辺はいろいろ調べましたが、明確な区別を避けているように感じます。
ただ1つ気になる区別の仕方として、「ペナントは1ヵ月に満たない程度までの短・中期的な期間で形成される」というものがありましたが、正直トレードする上で、「名前が合っていなかったら売買がうまくいかない」ということは当然起きないので、それほど気にすることはないのではないかと思います笑
上昇ペナントと下降ペナントがありますが、ぺナント部分だけを見れば状況は同じです。
重要な事は上昇トレンド中は上昇ペナントを用い、下降トレンド中には下降ペナントを用いるということです。
上昇ペナントは、高値と高値を結んでできた下降トレンドラインの上へのブレイクで上昇トレンド再開、下降ペナントは、安値と安値を結んでできた上昇トレンドラインの、下へのブレイクで下降トレンド再開と認識されます。
フラッグ
フラッグはペナントの三角形部分がボックス気味の四角い形状になったチャートパターンです。
チャネルラインの間を行ったり来たり…といった感じです。
フラッグもそのままのネーミングです。旗ですねぇ。しかも四角バージョンの旗です。
上昇フラッグは持ち合い部分が下落しており、高値側の下降トレンドラインを上にブレイクした時点で上昇トレンド再開です。
下降フラッグは、持ち合い部分が上昇しており、安値側の上昇トレンドラインを下にブレイクした時点で下降トレンドを下にブレイクで下降トレンド再開です。
ウェッジ
ウェッジは「くさび」という意味です。
持ち合い部分が「くさび」の形状をしたチャートパターンです。
ウェッジの説明も、ペナント・フラッグと全く同じです。
3回目なので、どうしようか迷いますが一応書いときましょうか(汗)
上昇ウェッジは、高値側の下降トレンドラインを上にブレイクした時点で、上昇トレンド再開のサインです。
下降ウェッジは、安値側の上昇中のトレンドラインを下にブレイクした時点で下降トレンド再開のサインです。
チャートパターン使用上の注意
1.チャートパターン出現前のトレンドをしっかりと把握しておく
トレンドの継続や転換を教えてくれるチャートパターンですが、肝心のトレンドの認識が間違ってしまっていたなら、まるで何の意味もありません。
例えば、上昇トレード中に転換のチャートパターンが出現した時に、その前のトレンドの把握が「下降トレンド」だと認識してしまっていたなら、その転換パターンを「上昇」と捉えてしまうことになります。
チャートパターンからのサインを受け取った時に慌てなくてもいいように、サインが出る前にしっかりとトレンドの方向を吟味し、しっかりとシナリオを立てておくようにしましょう。
2.長期足でのチャートパターンを使用する
トレードでは全てにおいて言えることですが、長期足になればなるほど信頼度が高くなります。
また、普通に考えれば分かることですが、短期足になればなるほどダマシが多くなります。それだけ出現頻度も多くなるからです。
最低でも1時間、できれば4時間足以上でのチャートパターンを使用した方が無難だと思われます。
3.他の分析方法と併用する
精度を上げる為に、他の分析方法とチャートパターン分析を併用するようにしましょう。
これもトレードをする上では常識と言ってもいいことかもしれませんが、根拠はあればあるほど精度が上がります。
- トレンド転換パターンが出現した時に、インディケーターがダイバージェンスを起こしている。
- トレンド継続パターンが出現した時に、一目均衡表の雲を抜けた。
- トレンド転換パターンが出現した時に、ボリンジャーバンドの2σにタッチして反転した。
などなど…
更に移動平均線がトレンド方向を向いていたりすれば、更に根拠が1つプラスされることになり、もっと精度が上がるでしょう。
ただ、あまりガチガチ過ぎても、今度はトレードできなくなってしまいますので、色々いい塩梅の根拠の重ね方を研究しましょう。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
- チャートパターンには、トレンドの転換と継続を示唆してくれる2つのパターンが存在する。
- チャートパターンが出現する前のトレンドの正確な把握が肝心であり、いくらチャートパターンを正確に判断することができても、トレンドの把握が正確でなければ間違ったトレードをしてしまうことになる。
- もちろん万能ではないので、他のテクニカル分析と併用する。そうすることで精度が上がることにもなる。
チャートパターンは必ずと言っていいほど、トレードの教科書に出てきます。それだけ再現性が高く、勝率も高いということです。
しかし、かと言って簡単に使いこなせるようになるということではありません。やはり使いこなせるようになるようには練習するしかないのです。
日々是精進。使いこなせるようになるまで一生懸命練習しましょう!!
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